宇宙に向かって吹け!
- 13flute
- 7月10日
- 読了時間: 2分
学生時代、人前で演奏する機会といえば大学の実技試験や発表会、コンクールの予選等が主で年に3回とか4回くらいでした。
卒業してすぐ、ほんの2〜3ヶ月の間に立て続けに新人演奏会等のいくつかの本番が待ち受けていました。
中には全く音出しが出来ない会場で、しかも出番がトリ(いちばん最後)という状況を初めて経験したりして、人前で演奏するのが怖くなっていきました。
慣れない大学院生活も重なり、疲弊していたのもあると思います。
そんな時、ずっとお世話になってきた師匠が「宇宙に向かって吹けば良いんです!」と仰いました。
曲の細かい部分の吹き方とか音についてのアドバイスではないこの言葉に、とても衝撃を受けました。
難しい所がうまく出来なかったらどうしようとか、音がどうだとか、目先の不安ばかりにとらわれていたことに気付かされました。
それから長い時が流れて、数年前から年に何度かレッスンを受けている今の先生も、時折「宇宙」の話をしてくださいます。
そういえば、私が学生の時に学長だった海老沢敏先生の著書に「モーツァルトは宇宙」というのがあったっけ。
音楽と宇宙、演奏と宇宙…
昨夜の明るく輝いている月を見ながら、2人の先生の言葉を思い出していました。
フルート教室ハーモニーharmony 小川祥子



